横浜市中区や西区の観光エリアで、電動シートボードのシェアサービス「Limeラクモ」が本格的に運用を開始した。
運営は世界30カ国で電動モビリティを展開するLime(東京都港区)が担い、横浜でシェアモビリティ事業を展開してきたeBoard(横浜市中区)と提携して展開する。
「Limeラクモ」は、座って移動できる電動シートボードで、安全性と快適性に配慮した設計が特徴。eBoardが整備してきた横浜市内の9カ所のポートに63台を設置し、今後も拠点数を拡大する予定。主要ポートには横浜赤レンガ倉庫、大さん橋国際客船ターミナル、帆船日本丸、横浜マリンタワー、横浜ハンマーヘッド、ナビオス横浜、エスカル横浜、ローズホテル横浜、ウエインズトヨタ神奈川 本社などが含まれ、各所を結ぶ移動インフラとしての役割が期待される。
横浜に立ち寄った観光客の地域での滞在時間や消費機会の拡大に対応するため、クルーズ船の寄港地と観光スポット間の移動を快適にするモビリティ手段として、「Limeラクモ」を展開する。
スマートフォンの専用アプリを用い、ポートでの乗車・返却が可能。国内では2024年8月からサービスを開始しており、これまでに東京都16区と沖縄県那覇市で展開してきた。今回の横浜エリア参入により、同社の国内展開は3都市目となる。
同社は「観光客に加えて、周辺で働くビジネスパーソンや地元住民の利用も見込んでおり、LimeとeBoardは共同で利便性と安全性を両立したサービスの向上に取り組む。Limeでは、二酸化炭素排出の少ない次世代の移動手段として、公共交通と連携する持続可能なモビリティの実現を目指す」とコメントしている。
利用料金は30分パス(Limepass)=490円(1日有効)、通常料金:基本料金100円+30円/分。